灘高校のような進学校に通っていて何か得かというと、受かった先輩たちから、貴重な大学受験の情報がダイレクトに伝わってくることである。こうした先輩からの“裏カリキュラム”のおかげで、後輩たちは、模試の結果がどんなに悪くても、「こうやれば、先輩たちと同じように受かる」という自信を持って、大学受験勉強に専念できるのである。そもそも、大学受験というのは“情報戦”である。情報を集めて、「必要な情報」と「不要な情報」を分類し、取捨選択する。ここで残った良質の情報をもとに大学受験戦術を組み立てていくことで、最も効率よく目的を達成できるのだ。昔と違って今は、地方にいてもかなり正確な情報が伝わってくる。私が大学受験生のころは、東大の合格最低点などは、ごく一部の大学受験生しか知らなかった。しかし、今は、地方にいながらでも、いろいろな大学受験情報がいくらでも手に入る時代になっている。ところが大学受験生のほうは、どの情報が大切で、どの情報が不要なのかが判断できず、逆に情報に振りまわされてしまうことが多い。また、せっかく貴重な情報はあるのに、どうやって情報を仕入れていいのかわからずに、“情報鎖国”状態で不利な大学受験勉強をしいられる人も少なくない。大学受験勉強という“情報戦”に勝つための原則は、まずは情報の“入口”をできるだけ広くとることである。たくさん集めた情報のなかには、もちろん使えないものもあるだろうが、“入口”を広くすることで、思わぬいい情報が手にはいる確率もグンと高くなるのだ。情報の取捨選択は、それからでも遅くない。